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香料の全成分表示?

香料の全成分表示?

こんにちは。INNER FLAREの小宮山です。
INNER FLAREでは自主的に香料の全成分表示をしています。
今日はそんなお話をしていきます。

香りは基本的に混ぜ物です。
料理に例えるなら単品香料がスパイス、調合品がルーだとします。ルーを使って出来上がるカレーライスが最終製品(シャンプーや香水)です。
世の中にはたくさんの単品香料があって、調香師が混ぜて調合品を作ります。この調合品がシャンプーや香水など最終製品の香りになります。
何十種類混ざっていても最終製品には「香料」と書けばよいルールになっています。

もちろん香りのレシピは企業秘密。
したがって消費者は調合品の香りを味わう事はあっても単品香料やレシピに触れる事はないです。
天然香料は個人でも購入する事が出来ますし、アロマセラピーなどで馴染みのある方もいるかもしれませんが、単品合成香料に触れる機会は稀です。
生涯一度も触れない人の方が多いのではないでしょうか。

一口に「香料」と言っても天然と合成に分類出来ますし、単品も調合品もあり、最終製品の消費者は分かりにくいと思うのです。

一方で香りのニーズは上がっていて、香りに興味がある!という方は増えています。
その「興味」と「秘密」の間を取り持つ存在になる事がINNER FLAREの存在意義だと考えています。
INNER FLAREは自社調合品のレシピ公開に取り組んでいます。
配合比は開示しませんが、使用している香料名は開示しています。
昔、CDの歌詞カードにはギターのコード進行が載っているものがありました。
それと似たような事かなと考えています。

原料を知ってもらう事で興味や好みの理解に貢献するだけでなく、香害に苦しむ方の一助にもなれたらと考えています。

香りは嗅ぐ人が嗅げば大筋マネできてしまいますし、クロマトグラフィーなどの分析機器で調合品の組成を知る事はそこまで難しくありません。
そうなるとレシピを秘密にしておく必要性があまりないのです。
実際、有名香水を模した香りの化粧品や雑貨はたくさんあります。とある香水が人気になれば、こぞって真似をする。ビジネスをやる上でマーケットインしていく事は重要ですが、それだけではクリエティブやクラフトマンシップがないと思うのです。

自分の好みがわかる事
安心して香り製品を楽しめる事
INNER FLAREを通過した人は、香料名が共通言語になって、香りのコミュニケーションがより円滑になる事。
このような視点でこれからも活動をしていきます。
皆様をアトリエでお待ちしております。